アメリカ産などの外国産の硬い牛肉を、美味しく、柔らかくする方法5選をご紹介します。
アメリカ産などの外国産の牛肉なら安価に手に入りますが、国産と比べて肉質が落ちているものもあり、カチカチに硬いことがあると思います。
十分な下処理もしないまま焼いてしまうと、筋たっぷりのカチカチステーキが出来上がってしまうこともありますよね。
そこで、硬い牛肉をフォークやすりおろし玉ねぎ、牛乳に炭酸水にマヨネーズを使った簡単に柔らかくする方法を紹介するのでしますね。
国産の牛肉は高くアメリカ産牛肉しか買えないときでも、簡単な一手間で美味しく柔らかくステーキをいただきましょう♪
アメリカ産牛肉をフォークで柔らかくする方法

アメリカ産牛肉をフォークで刺すだけで簡単柔らかくできる下処理法を紹介しますね。
特別な道具を用意しなくても、家にあるフォーク一本でできるのは大変ありがたいです。
硬い牛肉に包丁で大きな筋に切れ込みを入れることで、牛肉が縮れて丸まってしまうのを防いでくれます。
【道具】
①包丁
②まな板
③フォーク(どんなものでも)
【やり方】
①牛肉を冷蔵庫から、焼く30分ほど前に出す。
②包丁で牛肉の大きい筋を何箇所か切る。
③牛肉の筋切り後、フォークで片面だけフォークで全体的に満遍なく刺す。

そのまま包丁でお肉全体を刺せば洗い物が増えなくて良さそう
私もそう思い、包丁で刺してみたことがありますが、包丁だと刺す面が大きく、牛肉がズタボロになってしました。
目の細かいフォークを使うことで、牛肉の細かい筋に穴を開けられます。
さらには、開けた穴から調味料が染みて、柔らかくなるだけでなくとても美味しい牛肉になりますよ。
牛肉の量が多いなど、少しずつ穴を開けるのが面倒な場合は、ミートテンダーで一気に開けると楽になります!
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アメリカ産牛肉を柔らかくする玉ねぎステーキレシピ

次は玉ねぎとはちみつで硬い牛肉でも柔らかくする方法を紹介しますね!
玉ねぎにはお肉を柔らかくするタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)が含まれています。
北海道札幌藻岩高校科学部
さらにはちみつもプラスすることで、はちみつに含まれているブドウ糖・果糖が加熱調理時に牛肉が固くなるのを防ぐ働きがあります。
はちみつで漬け込んだり肉の表面に塗ったりすることで、はちみつに含まれるブドウ糖や果糖が中まで入り込み、タンパク質が変性して硬くなるのを防いでくれます。
はちみつ大学 いつものお肉を柔らかく〜はちみつを料理に使うメリット〜
酵素と糖のダブルパンチで硬い牛肉を柔らかく、美味しくできるということです!
この方法は牛肉以外の鶏、豚肉でも応用できますよ。
【材料(2人前)】
・牛ステーキ肉 | 2枚(300g) |
・玉ねぎ | 1個(200g) |
・はちみつ | 大さじ1 |
【道具】
①すりおろし器(もしくはおろし機能のあるフードプロセッサー)
②保存袋(ジップロックやアイラップでも)
【やり方】
①玉ねぎはすりおろす。
②保存袋に、おろした玉ねぎ、はちみつとメインの牛肉を入れて揉み込み、空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫で2時間漬け込む。
③2時間漬け込んだら、お肉の表面の玉ねぎを取り除き、通常通り調理する。
玉ねぎは細胞内に酵素があるので、すりおろすことで細胞壁が壊れその効果が現れます。
面倒ですが、必ずすりおろしていただいてくださいね。
もしおろし器をお持ちでない方は、1台8役(刻む、千切り、スライス、おろす、混ぜる、砕く、練る、挽く)のSmack8proが便利ですよ!
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時間も漬けるなんて…そんな時間はない!
そういった場合でも30分漬けるだけでもOKです♪
漬け時間が長ければ長いほど牛肉が柔らかくなっていくので、ステーキの前日の夜から漬け始めても問題ありません。
漬けだれの玉ねぎとはちみつはステーキソースの材料にもなるので、余すことなく活用できます。
私も初めて作った時は、びっくりするほど柔らかく美味しくなったので、是非ステーキの際はお試し下さい。
牛乳で柔らかくする方法は臭み取りにもなって一石二鳥♪

次は、どの家庭の冷蔵庫にある牛乳で簡単に出来る、硬い牛肉を柔らかく美味しくする方法です。
牛乳に含まれるタンパク質がお肉の保水性を保ちつつ、硬くなった筋繊維を分解、柔らかくしてくれます。
牛乳は肉の繊維を分解する効果が、30分~ひと晩漬け込んで、比較的どの肉とも相性がよいです。
医療法人社団せがわ会 千代田病院
さらに、アメリカ産などの海外産牛肉独特の臭い感じも吸収してくれるので、とても食べやすくなります。
牛肉が硬いだけでなく、臭いと感じる方はこちらの方法がおすすめですね。
【材料(2人前)】
・牛ステーキ肉 | 2枚 |
・牛乳(コーヒーフレッシュ、ヨーグルトでも可) | 適量 |
【道具】
①包丁
②バットトレー
③まな板
【やり方】
①包丁で、牛肉の大きい筋に切れ込みをいれ、バットに並べる。
②牛肉が浸るくらい牛乳を注ぎ、1時間漬けておく。とろみのあるヨーグルトやコーヒーフレッシュの場合は両面に塗って同時間漬ける。
③1時間漬け込んだら、水分を拭き取り、通常の調理を行う。
味が気になる方がおられるかもしれませんが、長時間漬け込んでも特に牛乳っぽい味はしませんよ♪
バットがなければ保存袋に牛乳と牛肉を入れて、空気を抜いて口を閉じる方法もあります。
硬いアメリカ産牛肉は炭酸水でもランクアップできる!

テレビや料理雑誌等で紹介されたことある「コーラ煮」ですが、それはコーラの炭酸を利用して硬い牛肉を柔らかくしています。
炭酸に含まれる炭酸水素ナトリウムには、たんぱく質をやわらかくする効果があるので、10分以上漬けます。
医療法人社団せがわ会 千代田病院
そのため、コーラはもちろん、炭酸水やビール、炭酸が抜け切った飲み物など炭酸が入っている商品であればどれでも牛肉を柔らかくできますよ♪
【材料(2人前)】
・牛ステーキ肉 | 2枚 |
・炭酸水(コーラーでも可) | 適量 |
【道具】
①バットトレー
【やり方】
①牛肉をバットに置いて、炭酸水をお肉が浸るほど入れて1時間漬ける。
我が家もたまに冷蔵庫の中に少しだけ余った炭酸があり、勿体無いと思いながら捨てていたので、今後は柔らかくするために活用します!
注意点としては、長時間牛肉を漬けすぎると旨みが流れた水っぽいお肉になってしまうので、漬け込み時間は長くても1時間までにしておくと良いですよ。
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アメリカ産牛肉を高級ステーキにするマヨネーズレシピ

マヨネーズの原材料にはお酢が含まれていますが、その「お酢」が牛肉の硬い繊維を溶かして分解して、柔らく仕上げてくれます。
お酢と香味野菜でマリネにすると、酸性で働くたんぱく分解酵素により、肉が柔らかくなります。
タマノイ
さらにマヨネーズにはお酢以外に、塩や油、卵が含まれており、これらが牛肉にちょうど良い旨みを加えて、さらにステーキを美味しくしてくれます。
【材料】
・牛ステーキ肉 | 1枚 |
・マヨネーズ | 適量(牛肉100gに対して小さじ2程度) |
【道具】
①包丁
②まな板
③フォーク
④ラップ
【やり方】
①包丁で牛肉の大きい筋に切れ込みを入れる。
②フォークで牛肉の片面を満遍なく刺して、細かい筋に穴を開ける。
③適量のマヨネーズを肉の両面に満遍なく塗る。
④ラップで肉を包み、冷蔵庫で20分~一晩ねかせる。
油や塩をせずとも、マヨネーズ漬けのお肉をそのまま焼けるのも良いポイントですね。
我が家は減塩タイプのマヨネーズなので、塩分控えめステーキになって助かっています。
マヨネーズの種類が多いほど、ステーキの種類もバリエーション豊富にできますよ♪
まとめ

・フォークでストレス解消しながら、牛肉も柔らかくしよう
・すりおろし玉ねぎとはちみつという、酵素と糖の組み合わせが硬いお肉を柔らかくしてくれる
・牛乳は牛肉が臭いときにもおすすめで、柔らかくもしてくれる一石二鳥な乳製品
・硬い牛肉は炭酸で柔らかく!抜けた炭酸でもOK!
・高級肉にも負けない!牛肉を柔らかく・美味しくする調味料の域を超えたマヨネーズのポテンシャル
今回は5つの硬いアメリカ産牛肉を柔らかくする方法を紹介しました。
すりおろし玉ねぎや牛乳、炭酸飲料を用いての方法は料理番組や雑誌などで一度は聞いたことのある方法かもしれません。
手が出しにくい柔らかい国産肉を買わずとも、安価なアメリカ産牛肉を上記の方法で下処理すれば、美味しく柔らかく、牛肉を満足に頂けます。
ステーキ肉以外にも分厚い角煮やスペアリブ、パサパサになりがちな鶏肉料理でも活用できる方法ばかりです。
生活や目標のために節約していて、高価な牛肉があまり買えなくても、美味しく食べられますね。
食を通して心が少しでも満ちれば、生活の満足度も変わってくるといいます。今回紹介した内容がすこしでも皆様のお役に立てれば幸いです。
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